FGOホワイトデーイベでダンテが実装されたことにより、空前のダンテ先生ブームが起こっていた頃。
あまりにも偶然すぎるのだが、そのとき私はちょうど『神曲』地獄篇を読んでいるタイミングだった。信じてくれ!本当なんだ。わかりやすい現代語の方(原基晶訳、講談社学術文庫)といかつくて古めかしい方(山川丙三郎訳、岩波文庫)を併読してたから半年くらいかかった。
とりあえず、タイムリーにダンテ界隈がめちゃくちゃ盛り上がっていて嬉しかったので、前々から脳内にあったウェルギリウス先生のイメージを出力。

圧倒的スパダリのイメージが強く…(※神曲を読んだオタクはみんなこう言います)
作中では彼は地獄篇〜煉獄篇通して、ダンテの手を引いてあげる先導者です。地獄にびびってるダンテを逞しく守ったり、諭したりしていてかっこいい。
ビジュアルは赤い服のイメージがあるダンテとの対比で青系に。あと古代ローマ人なので、それっぽいトーガっぽい服と月桂冠。
ただ、完全に古代ローマ時代に生きていた本人ではなく、あくまで『神曲』の登場人物としてデザインした。アイコニックなローマっぽさを入れたのも、このキャラクターが作中でギリロマ古典文化を象徴する存在であるため。
ダンテのキャラデザどうしよう
ダンテ先生のデザインは未定。絵画とかでも必ずあの服着てるのってなんでなんでしょうね?
私の歴史キャラデザは基本本人の肖像画や絵画などから着想して、ファンタジーに現代風の色んな要素を加えた美男美女にしたもので、ここが個性を出すポイント。ただ既存のキャラクターを知ってるとどうしてもデザインが引っ張られる問題もあって、どう差別化するかが悩み所。
私が最初に見たダンテ先生の創作は亀さんの『レキアイ!』なので、FGOもあるけどそっちのイメージもいまだに強かったり。
そもそも私が『神曲』を読んだきっかけがあって、3年前くらいに観たミュージカル『チェーザレ:破壊の創造者』で結構テーマの中核に据えられてたのがダンテと『神曲』だったから。
ざっと言うと、惣領冬実先生の漫画『チェーザレ』の舞台化作品で、原作ではそこまで深く絡んでない『神曲』要素が舞台の独自要素として入る。「教皇の息子という立場から自由になって権力を手にしたいチェーザレ」と「教皇を堕落したと評し皇帝の世俗権を主張するダンテ」の主張が重ねられる、という天才的な組み立て。
で、これの衣装デザインの、真っ白でキラキラのハインリヒ7世と対比した感じで、ダンテが禍々しいボロボロの緋色の衣なのがす〜ごい良かったんだな………
という先入観があるからダンテの自分らしいデザインにずっと迷っている。
とりあえず、ウェル先より小柄な体格、赤ベースなのは外せない要素かな…ただ並べた時に全然違くはしたくないから、白とかローマっぽいデザインをどっかに入れたいかも。


