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Site icon imageこよみの絵置き場

不定期に過去絵を置いていきます 大きめ画面での閲覧を推奨

資料紹介

絵を描く時に重宝している資料を紹介します。超おすすめ。実質布教です。

割と硬派で堅実な感じの資料選びなので、好みが合う人はとことん合うと思う。一緒に質の高い創作ライフを送ろう!

随時更新予定(最終更新:24.07.30)

技術書

  • 『イラスト解体新書』
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アタリを描く時や、筋肉の付き方を見る時に参考にしています。

これを買うまで、基本的な人体の構造(指の付き方とか、人間の足ってどうなってる?とか)についてなんも考えずにフィーリングで描いてたから、「実はこうなってるよ」という解説を見て、「そういえばそうじゃん!!!!!」と気付けた、というありがたい本。

人間の体なんて自分が一個持ってるんだから全部完璧に把握してると思うのは間違いだったぜ。

魅力的なポーズの作り方や、服のシワの描き方など、知ってると知らないで大きく差が出る役立ち情報が色々載ってるのもポイント。

あと後半の弐藤潔先生のパート、性格をポーズに反映する方法、人が複数いる構図の作り方など、本当に芸術が上手いプロによる指導をメチャメチャしてもらえます。世のアニメとかってこうやって出来てるんだぁ。私にはまだまだ使いこなせない…と感じるほど、ハイレベルな知識。持っとくと、作品鑑賞の時の着眼点もちょっと変わるかも。

  • 『ポチとボクのかんたんパース』
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芸術の上手い友達が紹介してくれた。ありがとう。

パッと見終えれるサイズの本。初心者向けに、本当に必要な基礎を一通り教えてくれる。これも知ってると世界が変わるタイプのやつ。

  • 『マンガのマンガ コマ割りの基礎編』
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これも友達紹介。

漫画表現のバイブル。ダメな例と良い例の比較とかを紹介してくれて、メッチャ分かりやすい。と同時に刺さる。意識高すぎず、ほどよい温度感できっちり大事なことを叩き込んでくれる本だと思う。全体が漫画形式なので、自分のペースで読み進めれるのもいい。

読みやすい/魅力的なコマ割りのやり方って全然わかんないっす。本当なら数こなすしかないところを、小賢しく知識を身につけてなんとか底上げしようとする、(けどコマ割りが嫌いだから学ぶのが苦痛でたまらない、)私のような輩には是非おすすめだ。

色味とか

  • 『和色の見本帳』
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和風のいい感じの色合いを大量に紹介してくれる本。古典の資料集に襲の色目がたくさん載ってるのを見たことがあるじゃろ?あれの豪華版じゃ。

これがあれば、一個主役にしたい色を決めると(例えば絵のメインになるキャラの髪色)、他に使うとよく合う色がどんどん決まってくる(例えば服の色や背景)。勿論フルカラーで、ページを開くとすぐ「このページは落ち着いてて侘び寂びな感じの色合いだな」「このページは大正レトロ」など、イメージがパッと湧きやすい。

日本の色名を知れるのも、和風世界観オタクにとっては嬉しいポイント。

和服関係

  • 『和装の描き方』
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和服のことが何でもわかる本。平安〜江戸くらいの色々な和服の構造や着こなし、関連知識が載ってる。絵を描く人目線で書かれているので、色々な角度からの描き方、ポーズごとの疑問点解決がかなり詳しい。

平安がかなり詳しめ。もちろん江戸期の庶民の和服(現在まで続くスタイルのやつ)もよく分かる。武器・甲冑系はそこまでかも。花魁、日本髪の説明もあるぞ!小物解説もありがたい。あと帯の結び方もかなりのパターン載ってた。

  • 『日本・中国の文様事典』
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和服の柄とか背景とかを決めたい時に役立つ。植物や季節など、カテゴリごとに載ってるのも嬉しい。一つのテーマでも、色々なパターンの柄が載ってて、バリエーションに困らなくていい。

分厚くてデカくて高いのが難点。ただ、多少の金額を払ってもこの資料がほしい!というくらいの人には、間違いなく有用な情報の宝庫でしょう。

モノクロなのもちょっと痛いけど、これでフルカラーだったらそれこそ値段が2倍3倍に膨れ上がるだろうからまぁ…。上で紹介した和色の本とかを見て、自由に色を塗ろう。

  • 『美人画で味わう 江戸の浮世絵おしゃれ図鑑』
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こっちは色や柄の組み合わせとかの参考になる、コーディネート本。文様事典と一緒に買ったから、比較的安価で手軽な量のやつを選んだ。

我々は洋服文化で生まれ育ったので、着物ってどんな合わせ方すればいいのかにかけては全くの素人。じゃあ当時の専門家に聞けばわかんじゃん!柄ありと柄なしのバランスの取り方とか、大胆な柄と細かい柄とか、そういうのの上手な使い方がパッと見ですぐわかる。

これで着物の絵のバリエーションが、ただ色合いを変えて印象を変えるだけだったのが、格段に増える。模様のパターンは文様本を見て考えるので、私はこの2冊はセットで使う。

花魁や男性の服もけっこう例があって嬉しい。また、江戸初期の着物をゆるく着てた頃とかも見れていい。